2019/01/12

飯森 範親 / NORICHIKA , Iimori

Orchestra/Ensemble: 日本センチュリー交響楽団
Date: 2019.01.11
Time:


刈谷市 総合文化センター アイリス
2日続けて「運命」を聴くことができた。前半ポロネーズが終わったところで1stヴァイオリンが退場。千住真理子さんの立ち位置の確保のため椅子の移動をしたのだが…。
ちなみに千住さんを聴くのは3回目。最初は中学生だか高校生だったかのころ母に連れられてヴィヴァルディの「四季」。共演とか覚えていないけど、千住真理子さんの名前は知っていたなぁ、メンデルスゾーン&チャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲とモーツァルトの協奏曲集のレコードを持っていたし。ただそうだとすると年代的に違いが出てくるので何か思い違いをしている。2回目は延原武春&テレマン室内共演での「四季」。いつどこで聴いたかは記憶にないが、延原さんと千住さんのトークもついてなかなか楽しかった。覚えているのが後半始まる前に、「四季」ね、楽章間での拍手は控えてくださぁいって延原さんが言ったこと。前半のプログラムは覚えていないが、確かに1曲終わるたび拍手がおきていた。演奏者は気になるのかなぁ。この時の演奏会の印象が残っているのか、千住真理子と聞くと演奏うんぬんより、演奏会を楽しみましょうという感じが出てしまう。
閑話休題。
で、続きに戻るのだが、なんとここで指揮者の飯森さん、マイク片手に登場&ごあいさつ。なんでも30数年前愛知教育大学のオケを何度か振りに刈谷を訪れたことがあるそうで、その時のメンバーも今日の演奏会に聴きにいらしているとのこと。「私も今年で55歳になります...34.5年ぶりの再会...」って私より4つ年上かい。もっと若いと思っていた。で、千住さんもマイク片手に登場。今回のチャイコフスキーとご自身のストラディバリウスについて語っていただきました。千住さんのストラディバリウスは男の子だそうです。
ってなんでトーク付き?いっそのこと1曲目はやめて2人のトーク時間を増やせばいいのに。ただ残念なことに千住さんはちょっと不調 (だと思いたい)。音もきれいではなかったし、外しもあった。オーケストラは50名ほどだがかき消されちゃっていた場面もあった。大きなお世話かもしれないが、千住さんはサロン的なお楽しみ演奏会が似合うような。
ちなみに1楽章終わったところで拍手が出た。これはいいのだがさらに残念なことにアンコールなし。やっぱり不調だったんだね。
さあ後半の「運命」が始まると思いきや、楽団員がステージに登場する前になんとなんと飯森さん再びマイク片手に登場。「...すごくいいなぁって演奏であっても、楽章終わっての拍手はちょっと我慢してwwwwwww」。あと短めながら「運命」の解説をされた。あぁこーゆーことをやれる指揮者なんだ。
肝心の演奏は、非常に柔らかくやさしさのある演奏。変な表現だがそう思ったんだからしょうがない。いくぞ!!ってじゃなく、奥様さぁどうぞってエスコートしているみたいな。夜中に軽く飲みながら気軽に聴きたい「運命」でした。1.4楽章繰り返しなし。
また一言二言挨拶してからアンコールとしてフィガロ序曲。曲の途中客席に向かってもキューを出してくれた。やっぱりこーゆーことをやれる指揮者なんだ。エンターテイナーでしょ。(もちろんいい意味で。決して芸術性が2番目とはでなく、お客を楽しませてくれてしかも音楽も最高。) CDは聴いた記憶があるようなないような..ごめんなさい聴き直します。
楽しい演奏会でした。